【肌質診断】男性の肌タイプ検証!自分は乾燥肌?脂性肌?
肌質には、脂性肌・混合肌・乾燥肌・敏感肌・普通肌と様々な分類ができますが、「美容」には学問が無く、また医学的な定義が決まっているわけではありません。
そのため肌質を知ることにあまり意味は無く、化粧品も肌質によって変える必要はありません。
だたあくまでその指標にはなるため、肌質をこまめに確認する(鏡で肌を確認する)癖をつけるとその意識改革になります。
肌質の誤解~「普通肌」とは
乾燥・湿気・老化、どんな環境にも対応できる肌を世間では「普通肌」と呼んでいます。しかし、どう考えてもそれは「普通」ではありません。
私が考える「普通肌」は、乾燥しているときは肌が乾燥し、汗ばむ・暑い季節には肌がベタベタと脂性肌になる肌質のことを言います。
ですから上図では「普通肌」が中央に位置しています。環境によって肌が変化する、どっちつかずの肌質を「普通肌」と言います。冬は乾燥し、夏はベタつく、そんな男性がほとんどだと思いますが、それは「普通肌」の症状です。
そこで、季節によってスキンケアをコロコロと変えてしまうと思わぬ肌トラブルを招いてしまうのです。
男性用肌質診断~基本知識
一般的に言われている肌質のチェック方法は二通りあります。両方実践することで肌質をより細かに確認することができます。
①朝起床後の顔を鏡で確認する
起床後の顔は最もその人の肌の状態を見るにふさわしいと言われています。肌の修復・再生(成長ホルモンの分泌)は寝ている間に行われるからです。つまり寝ないと肌の修復・再生は行われません。
寝ている間のみ成長ホルモンが分泌され、肌のあるべき姿を映します。従って、前夜に乳液やクリームをベタベタ塗り込んでしまうと、その再生・修復を阻害してしまいます。できるだけ自然な肌の状態で寝る(化粧品を使わない)のが本来のスキンケアです。
②洗顔から15分後の顔を鏡で確認する
洗顔後の肌は皮脂や汗など肌から分泌される成分や基礎化粧品が落とされた状態(ありのまま)です。そこから15分ほど経った状態の肌は、もともとの肌体力を計測するのにふさわしく、弱い肌はものの数分で固く硬化したように乾燥してしまいます。
以上の準備を行い、以下の基準で肌質をチェックします。
脂性肌:ベタつきが目立ち指で撫でると皮脂が採取できる
10代~20代のホルモンバランスが安定しない思春期の年代、30代~40代の食生活を中心とした生活環境に偏りがある方に多い肌質。
オイリー肌はホルモンバランスの崩れ、生活環境など内的要因による場合がほとんであるため洗顔や基礎化粧品で改善しにくい肌質です。
しかし皮脂そのものに害はないため、あぶらとり紙でこまめに油分を採取し、体質・環境・スキンケアを整えていけば比較的簡単に改善は可能です。オイリー肌の一番怖いところは、その分泌された油分を放置して「酸化・腐敗」させてしまうことです。出るものは出てしまうので仕方なく、それを出しっぱなしにしないことがスキンケアのポイントです。
脂性肌の普段の特徴
- 顔のテカり・べたつきを目視で確認できる
- 食生活が油物やジャンクフード、添加物の多いもの中心
- 毛穴が広い、黒い
- ニキビができやすい
混合肌:ベタつくところとカサつくところが混在している
男性の肌質は「乾きやすくベタつきやすい」という特有の性質があるため、肌質が安定しない・体調が悪かったり思春期の頃は混合肌で悩まれる方も多いでしょう。
乾燥部分と皮脂でベタつきがある部分が顔に混在していると余計にテカりが目立ってしまいます。特にTゾーンを中心とした皮脂の分泌が激しい部分と、皮膚の薄い口周りや頰は乾燥しやすくなっています。
基本的なスキンケア方法としては乾燥肌対策と同じです。皮脂量が多い部分は、雑菌の侵入や外的な影響を受けにくい部分とも言い換えるため、危険性が高い乾燥部分のスキンケアに注力しましょう。
混合肌の普段の特徴
- 額と鼻にかけたTゾーンが特に脂っぽい
- Tゾーンを中心にニキビがよくできる
- ニキビのできる場所が大体同じ
- 口周りや目元(皮膚が薄い部位)がよく乾燥する
- 顔の一部分だけが痒い
乾燥肌:肌にカサつきを感じ、顔全体が乾燥している
肌の状態として最も危険だと言われているのが乾燥肌です。乾燥している状態は皮膚がめくれている状態であるため紫外線や雑菌が肌の内部に侵入しやすく赤ら顔や肌荒れを招くことになります。
また「自分は脂性肌」だと思っている方も実は乾燥肌であるケースが多く見受けられます。理由は、その皮脂の過剰な分泌が乾燥によって起きている可能性が高いからです。人間の体は乾燥が起きると肌の潤いを保つため皮脂が分泌されるようにできています。従って、乾燥が気になって乳液などの油分を補給するタイプの化粧品を選ぶのはNG。乾燥肌対策の根本の解決には肌の保湿を中心とした化粧品を選ぶようにしましょう。
乾燥肌の普段の特徴
- 子供の頃にアトピーを発症したことがある
- 化粧品が肌に合わない・染みることがある
- 風呂上がりに痒みを感じる、ひどく乾燥する
- 何もしないと粉を吹いたように(毛羽立ったように)顔が白くなる
- 夏場はエアコンの空気で肌が乾燥してしまう
敏感肌:顔が赤い、痛い、痒い
乾燥肌傾向の方、また若い方に多くみられる症状です。最近アレルギー体質の方が増えてきたことと関係しているのかもしれません。また、過剰な洗顔によって皮脂や保湿膜が削ぎ落とされ一時的にひどく刺激を受けているだけの場合は、洗顔料を使わない洗顔にしてみてください。
それでも肌が沁みる・赤ら顔という場合や、どんな化粧品を使っても肌が炎症を起こしてしまう場合は敏感肌であることが疑われます。
化粧品の成分が肌に合わず痛みを伴ったり、アトピー体質の方など肌が特別に弱い方を敏感肌と言います。毒性が少ない化粧品を使うことは言うまでもなく、毒性を伴う化粧品であっても「自分に合った」ものを見つけることが対策の一つです。人によってアレルギーや反応物質が異なるため、すべての人が敏感肌と言うこともできます。
敏感肌の普段の特徴
- アトピー体質で肌が弱い
- 化粧品が肌に合わない・染みることがある
- 肌に痒み・痛みを感じる
- 化粧品や洗顔料で顔を洗った直後は顔が赤い
健康肌:特に目立ったベタつきやカサつきはない
洗顔後、起床後、特に何も問題が無い場合は「健康肌」です。冒頭も解説したように、この症状は「普通肌」ではありません。
最近の恵まれた時代においては非常に珍しいです。今のスキンケア、体調管理を継続し、こまめに自分の肌を確認し維持しましょう。
医学的な定義・概念における「肌質」は存在しない
医学的に「乾燥肌」「脂性肌」という定義は存在しません。美容業界・化粧品業界が便宜的に用い始めて広まりました。
乾燥肌や脂性肌でなくても、人間の肌は環境やその時の状態によって肌質を変化させるものです。基本的に、普通肌の人はこのスキンケア、乾燥肌の人はこのスキンケア、といった分け方はしません。肌というのは結局、その表面にある「薄皮(保湿膜)」が何らかの影響で損傷したことで乾燥・脂性・肌荒れといったものが引き起こされます。
ですからその損傷を防ぐ・修復するというのがスキンケアにおける大前提となり、肌質毎に化粧品や日々のスキンケアを変えるものではない、ということは覚えておいて下さい。
ただし肌質のチェックは定期的に、習慣的に行ってください。些細な肌の変化に気付くことができますし、年齢によって肌は老化していきます。今オイリー肌で悩んでいる人も、年を重ねれば嫌でも乾燥が気になるようになっていきます。
忙しい毎日だからこそ、人に会う機会は多く、顔を見られることもたくさんあるでしょう。毎日の正しいスキンケアには自分がどの肌質なのか理解しておくことは必須です。是非この機会に実践してみてください。
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