オモテオUVの口コミ!高品質も使い勝手はイマイチ、寝る前には使えない
オモテオプレミアムシンプルケアエッセンスUVは、化粧水・乳液・美容液・日焼け止めとしての効果が一本に詰まったオールインワン化粧品。これ一つでスキンケア+UVケアができるというもの。
便利な点は評価できますが気になる点はその価格。一本60ml(1~1.5ヶ月分)にも関わらず4,536円(税込)という料金設定はあまりに強気。また、利便性重視なので肝心のスキンケア効果、またUVケアの力についてもそれぞれが中途半端な印象を受けます。例えば就寝時や外出の予定が無い場合は使えません(日焼け止め成分を含んでいるため)。
あなた自身が明確に何をしたいか固まっていないと損をしてしまいます。
「日焼け止めオールインワン」はこれまでも色々と試してきましたが、期待する効果を感じられたものは多くありませんでした。ただ、百聞は一見にしかず、実際に取り寄せて・使って検証してみました。
オモテオUVは本当にコスパが高いと言えるのか
オモテオは、紫外線が与える肌への影響をカットしながらスキンケア(美白・保湿・肌荒れ抑制)をおこなうことができるオールインワン化粧品です。面倒くさがりな男性にとってはこれほど便利なスキンケアアイテムは無いと考えるかもしれませんね。
もちろん、外出時や出勤前の身だしなみとしてはおすすめできます。ただ、最近は営業マンでもデスクワークが増えてきて、実際に陽に当たる時間で言うと、ドア・トゥ・ドアで1時間も無いこともあります。加えて、お風呂上がりや就寝時、太陽が沈んでしまえばオモテオのスペックは過剰です。
スキンケアの根本をわかっていれば、「便利」であることと「コスパが高い」ことが異なると理解できるはずです。
オモテオUVを解析
そんなオモテオですが、医薬部外品であることは評価できます。医薬部外品=安全ということではありませんが、メンズコスメにおいてはマンダムや花王といった大手ブランドほどしかその指定を受けていないため、一定の評価には値します。
また、美白成分として、シミの原因であるメラノサイトの働きを抑制する有効成分トラネキサム酸、メラノサイトの働きを抑制しつつ、日光による肌の光老化を改善するアーティチョークエキスが配合されています。グリチルリチン酸ジカリウムとオウゴンエキスは肌荒れなど肌の炎症を抑える「抗炎症成分」で、ニキビケア化粧品にも使用されることがある成分です。特にオウゴンエキスには強い活性酸素除去効果があり、皮膚の老化やシミ・シワの生成を防ぐ効果が期待できます。
このように、美白・肌荒れ等に対するアプローチ面では効果の高い成分が含まれていました。
しかし紫外線対策としては吸収剤が利用されている点は残念。品質にこだわり、医薬部外品の指定を受けているのなら反射剤を利用したものの開発を頑張ってほしかったところ。配合されているのはパラメトキシケイ皮酸オクチルとt-ブチルメトキシジベンゾイルメタン。刺激を少なくするために「シリコーンレジン化加水分解シルク」というマイクロカプセルに入って配合されています。
日焼け対策としては他にも、肌に本来備わっているDNA修復能力を高め、肌ダメージの修復機構の稼働時間を延長させる作用があるテンニンカ果実エキスも配合されています。保湿成分は各植物由来エキスと、分子の大きさが小さく肌の角層へ入り込みやすいコラーゲン・ペプチドFがその役割を担っていて、肌をしっとりと潤わせます。
オモテオUVでスキンケアを実践してみました
男性用の化粧品としてはパッケージもカッコいいですし、60mlと軽量なので胸ポケットに入れられるくらいスマートです。フタを外して手にした感じでもちょっとした香水のようなサイズ感です。
手に取った見た目はよくある日焼け止めより少し水っぽい乳白色ベース。これだけ白いと、例えばお風呂上がりや就寝前のスキンケアとしては抵抗があります。もちろん使ってはいけません。
そして手の甲に出してみましたがびっくり…。サラサラの白い液体で、ガッツリ日焼け止めです。ニオイも女性用の日焼け止めのような感じで、結構残ります。これは自宅用としては使えません。「日焼け止め」はおまけ程度で、もっとオールインワン寄りのジェルっぽいのが出てくるのかと思いましたが、日焼け止め寄りのオールインワンでした。
肌に伸ばしていく際はみずみずしい質感ですが、すんなりと肌に伸びダマになりにくいのが特徴です。紫外線吸収剤であるため白浮きもせず、日焼け止めとしての利便性は高いです。ただ、伸ばしていく最中にアルコール臭を感じたのが気になりました。
べたつきを感じない快適な肌に仕上がりました。オモテオはSPF12/PA++ということなので日常使用向けです。海やゲレンデ、ゴルフなどの照り返しの強い場所でのレジャー中には不向きです。
実際の肌の馴染み方としては、浸透具合や実感力は良いと思います。SPF12と日焼け止めとしての効果が低い設定なので、白く粉浮きしたりすることが無く、適度な肌の潤いを感じます。紫外線吸収剤を使用しているため、安全性は欠けますが馴染みは良いです。
塗布した感じでも、「基礎化粧品を肌に塗っている」という実感ではなく、「日焼け止めを塗っている」という感覚の方が強いです。ニオイがそれを凄く印象付けています。また実際に肌の保湿感というのはほとんど感じず、オモテオ自体の浸透度は高く白浮きもしませんが、「乾燥を防いでいる」「保湿している」という感覚はありません。
全成分から見た安全性と使用可否
有効成分:トラネキサム酸、グリチルリチン酸ジカリウム
その他成分:パラメトキシケイ皮酸オクチル、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム共重合体/イソヘキサデカン/ポリソルベート80、シリコーンレジン化加水分解シルク、γ-グルタミン酸ポリペプチド、コラーゲン・トリペプチド F、オウゴンエキス、テンニンカ果実エキス、アーティチョークエキス、濃グリセリン、イソノナン酸イソノニル、無水エタノール、BG、パラベン、精製水、ビタミンE、フェノキシエタノール、EDTA-2Na、オレイン酸ソルビタン、香料
気になる点は合成ポリマーやその他毒性成分が非常に多い構成であること。紫外線吸収剤を含んだオールインワンなので、どうしてもこうしたベースになりがちです。「日焼け止めを含んだオールインワン」と聞くと、とても便利なメンズコスメだと感じますが、安心・安全に使っていけるものではありません。利用シーンをしっかりと頭に入れて使いましょう。
いくら医薬部外品の指定を受けているとは言っても、日常用として積極的に使用するものという印象ではありません。利便性を求めた設計のため毒性成分の多さが目立ちました。
オモテオUVはどんな男性におすすめ?
当サイトの結論として、このオモテオを一言で表現するなら「SPF12の日焼け止め」です。素直にそう感じました。まず基礎化粧品と日焼け止めってそもそもジャンルが違うものです。それを一緒にしてしまう、つまり「スキンケア」として統合してしまうのは果たして正しいのでしょうか。寝る前に日焼け止めを付けて寝る人はいませんから、「就寝前は使用しないで下さい」など注意文が必要だと思います。ただでさえ男性のスキンケア知識が薄いのに、それに拍車をかけるように間違ったスキンケアをする人が増えてしまうと感じます。
この化粧品を手に取ろうかと考えている人は、「オールインワン化粧品」を前提に考えるのではなく、「日焼け止め」であることを前提に考え、それにおまけ程度の保湿の実感力があると理解すると良いと思います。ですから、そもそも「家ではスキンケアをしない」「体外的なエチケット・マナーとして使う」というのならこの化粧品は最適です。
このオモテオを使ったところで肌が改善に導かれたり、ニキビや肌荒れを予防してくれたりということはまずありませんが、使用用途・使い道をはっきりさせ、「なぜこれを使うのか」考えてから購入を決断した方がいいですね。
ただ「日焼け止め」として使うにしても価格4,536円(税込)が高すぎます。かといってスキンケアアイテムとして使うとなれば、利用シーンが限定されるためなんとも言えません。「1本で済ませられる」とは言いつつも、就寝前には使えないため、結局もう1本用意する必要があります。それなら普段使いの化粧品と、別に日焼け止めを用意した方が安全かつ安く済ませられます。
ブランド名 | OMOTEOプレミアムシンプルケアエッセンスUV |
化粧品分類 | オールインワン |
メーカー | 株式会社アドフレックス・コミュニケーションズ |
価格 | 4,536円(税込) |
内容量 | 60ml |
使用目安 | 2ヶ月 |
取扱店舗 | 公式通販にて購入可能 |
公式サイト | http://omoteo.com/ |
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